開催場所:セントラルホテル佐世保
日時:令和7年3月27日(木)19時00分~21時30分
内容:講師例会「アトツギ INNOVATION~地方創生の伝道師と話そう~」
講師:長崎県育庁高校教育課指導主事 長尾和弘氏
担当委員会:修己治人委員会
3月27日(木)セントラルホテル佐世保にて長崎県教育庁高校教育課指導主事の長尾和弘氏に「アトツギINNOVATION~地方創生の伝道師と話そう~」をテーマにご登壇頂きました。
お生まれは、愛知県、中学から佐世保へ。佐世保南高校、長崎県立大学経済学部を卒業され十八親和銀行に入行。
銀行業務では、企画をメインにご担当され、国内初のオンライン陶器市、起業家人材育成、電力事業をコア業務の地域商社設立などを手掛けておられました。
業務にあたりフードコーディネーター、FPなど資格を25種類取得されており、2024年4月より、国内初の新規採用で指導主事。同年4月長崎県立大学大学院地域創生研究科博士後期課程に入学という経歴をお持ちになられておられます。
地元に残る人材育成をしなければアトツギ問題は解決できない
十八銀行と親和銀行が統合された2020年。それまでは、顧客争奪戦に注力していたが、県内シェア84%となり、顧客の課題解決に取り組む方向へ転換していく事となる。地域活性の取組のひとつに、中小企業が抱えるアトツギ問題も含まれる。
まずは、大学生のスタートアップ・新規事業創出サポートを支援。大学でビジネスコンテストに向けて素晴らしい学生を育成していく。
しかし、2019年県内大学生就職率は20%。一生懸命育てた人材が県外に流出しまう経験を通じ、それならば高校生から起業家マインドを醸成させるぞ!と高校生むけアントレプレナーシップ(起業家精神)教育を開始。
「総合的な探求の時間」を伴奏支援。例えば、島原翔南高校発案の湯の花を使った鳥獣対策「鳥獣コンコン」は、未来企業長崎で優秀賞。特許出願・商標登録もされた。取組を行った調査では、参加後の社会人基礎力が全体として上昇する傾向があり、特に、忍耐力は大きく伸びたとのこと。企業が求める人材を高校生の時から育成する事により、地元で若い人たちが生きがいを感じて働ける事が地域にとっての一番の好循環なのではないでしょうか。
「CORGI」「サーチファンド」とは?
「CORGI」
長崎県が取り組む伴奏支援プログラム5年・10年を見据えて新たな領域へ踏み出そうとする「アトツギ・事業後継者」を対象に新規事業アイディアの具体化などを約7か月間にわたって伴奏支援する事業開発。
HP:長崎県アトツギ向け伴走支援プログラムCORGI(コーギー)|アトツギ|長崎県
「サーチファンド」
経営者になりたい人サーチャーが、自分で会社を探して買取り、その会社を経営する仕組み。ファンド事業者が出資、知見、情報提供をし、サーシャーは、雇われ社長となり事業を拡大させ、また次のサーチャーへ事業継承を行って行く。現在、国内で300事例ある。
例えば、会社を譲りたい対象者がいる場合、資金がなくても、ファンド事業者の協力で事業継承できる。
今回、高校生へのアントレプレナーシップ教育で行っている、「エフェクチュエーション」の、具体的な5つの原則も教わりました。
謝辞にて「この実践方法は、社員教育にも役立つと思います。」と平倉会長がおっしゃられたように、社員教育は勿論、家庭、子育て、いろんな事に活用が期待できそうです。
まずは、ワークからトライしてみては、いかがでしょうか。
素晴らしい講演をして頂きました、長尾先生有難うございました。
片桐会員による開会宣言、山口会員による綱領唱和。
平倉会長による会長挨拶。
各委員長による委員会報告
リーダーシップ開発委員会 森下副委員長
修己治人委員会 吉岡委員長
会員交流委員会 山田委員長
45周年記念事業委員会 藤原会員(代理)
長崎県育庁高校教育課指導主事「長尾和弘氏」による講演スタート。
テンポ良いトーク、内容の濃い講演でした。
最後は質疑応答。堤会員。
平倉会長からの謝辞。
長田副委員長による閉会宣言。
例会後の懇親会、乾杯は牟田会員。