開催場所:セントラルホテル佐世保
日時:令和6年11月22日(金)19時00分~21時30分
内容:講師例会「トップの危機管理~ハラスメントから従業員を守る~」
講師: 介護福祉リスクコンサルタント 濱田 浩史氏
担当委員会:リーダーシップ開発委員会
セントラルホテル佐世保にて「トップの危機管理~ハラスメントから従業員を守る~」をテーマに濱田浩史氏をお招きしてご講演頂きました。
「ハラスメント」は多種多様
ロジカルハラスメント・・・正論や論理的な言葉によって相手を追い詰める行動
パタニティハラスメント・・・育児休暇制度を利用しようとする男性への嫌がらせ
ハラスメントハラスメント・・・上司などに対して何かにつけて『ハラスメントだ』と主張する
2人目ハラスメント、ジェンダーハラスメント、エイジハラスメント、リモートメントハラスメントetc・・・いろいろなハラスメントがあるが、若い方からの指摘を受けるのは、まだ信頼関係があるので良い。
職場で無礼な言動をとられている人は能力が低下健康状態にも影響を及ぼす。
ハーバード公衆衛生大学院、テルアビブ大学などで行った調査で、同僚が友好的でない人は、環境が良い人と比較して約2.4倍の人が死亡していた。その他、「病んでしまい、仕事に使うべき時間、能力が奪われている」「自分の業績が低下した」「組織への忠誠心が低下した」と高い割合での回答があった。
以上のような、エビデンスがあるように「心理的安全性」を著しく害する事は組織のマネジメントを破壊する。
あらゆるハラスメントが否定されるのは、このような根拠からだ。
個人対応からリスクマネジメントへ切り替える
■保険会社で起こった事例
事の発端は、契約者からの車両入れ替えを失念していた事により、「全国新聞で謝罪広告を掲載しろ」の要求に始まる。
8時間にも及ぶ電話での対応など、契約者との交渉は半年にも及び、担当社員も休職する事になる。この件を通じて時間的、精神的な負担が大きい為、現場のみでの対応は難しいという体験する事となった。
■カスハラの対応アウトライン作成の勧め・・・5段階のフェーズで対応を明確にマニュアル化しておく
■対応窓口を切り替え・・・社労士、弁護士、警察など外部機関と連携して外部相談する。
■無断録音・・・相手の承諾なく面談の会話を録音する行為は違法ではない。PLAUDNOTEなどボイスレコーダー活用
今回は各ハラスメントに加え、カスタマーハラスメントの実態の経験や調査、解決策までを一気に学べる事が出来ました。当会でも、過去にハラスメントやリスクマネジメントの講演を幾度となく行ってきたが、更に理解が深まりました。講師のおっしゃった「無礼は無礼を生み、礼節は礼節を生む」のお言葉から、上司や部下、お客や店員など、どの立場になっても相手を思いやる行動を行えば好循環が生まれる事を再度、認識し行動しなければならないと思いました。アメリカの経営者は、「応用行動分析学」「心理学」を必ず習得しているとの事でした。
お忙しい中、ご講演頂きました濱田講師、ありがとうございました。
また会場準備運営をして頂いたセントラルホテルのスタッフの皆様ありがとうございました。
立石会員による開会宣言、中村繁会員による綱領唱和。
平倉会長の会長挨拶。
各委員長による委員会報告
リーダーシップ開発委員会 中村委員長
修己治人委員会 吉岡委員長
会員交流委員会 山田委員長
45周年記念事業委員会 藤原会員(代理)
「トップの危機管理~ハラスメントから従業員を守る~」をテーマに介護福祉リスクコンサルタント 濱田 浩史氏にご講演頂きました。
ハラスメントとは何か、事例を交えて、その対応方法などを資料で分かりやすく解説。
角田会員、立石会員、渡会会員による質疑応答。
平倉会長による謝辞。
濱田浩史氏と平倉会長のツーショット。
閉会宣言は堤会員。
続く懇親会の乾杯は村上副会長。
講師にも参加いただき懇親会。